皮膚の付属器官①
皮膚の付属器官
美肌の条件、潤いに欠かせない器官です。
汗腺
エクリン腺(小汗腺)
全身に分泌 胎生時に発達(3歳までに決まる)
99%水分 1%塩分・尿酸・乳酸・アンモニア
アポクリン腺(大汗腺)
特定の部位(腋・陰部・耳など) 思春期から更年期
乳白色・粘度が高い・匂い・蛋白質
感知汗(感知性発汗)汗腺から液体として分泌される汗
不感知汗(不感知性発汗)表皮経由で体温と共に蒸発する汗
【発汗の種類】
①温熱発汗…体熱を上昇により熱の放散のためにの発汗
②運動発汗…筋肉運動による産熱により発汗
③精神発汗…冷汗やあぶら汗など感情(精神)による発汗
④味覚発汗…辛いものを食べた時など味覚刺激による発汗
【働き】
①体温調節作用(発汗・・・熱の放散)
②体内の水分・老廃物の放出
③角質層を湿潤・・・うるおい(皮脂膜など)
④なめらか・・・尿酸・乳酸は角質軟化作用
⑤すべり止め・・・手掌・足底には多い
皮脂腺
毛包に接続し、全身に存在する。(掌・足底以外)一部に独立皮脂腺もある(唇など)
皮膚表面には、皮脂腺からの皮脂のほかに角化細胞(セラミド)もある。(代謝産物としての脂)
皮脂腺の大きさは、接続している毛の太さ、長さに反比例する。(産毛の皮脂腺は大きい)
皮脂腺の分布・・・頭>顔(約20万個)>胸背>四肢>
中央部>周囲 伸側部>屈側部
【働き】
①保護作用…皮膚表面で汗と混ざって皮脂膜を形成
②乳化作用…皮脂中のラノリン・コレステリン・リン
脂質による
③アルカリ中和能…弱酸性に戻す
④殺菌作用…脂肪酸中のオレイン酸・リノール酸・リノ
レン酸
⑤排泄作用…血中の有害物質を皮脂と一緒に皮膚から
排泄する