脂肪細胞について
一度増えた脂肪細胞は減少しない
一度増えた脂肪細胞は減少しない・大きさは変化します!
そして和牛では脂肪たっぷりの霜降り肉を作るために、ビタミンAを抜いたご飯をあげたりします。といううことは・・・そうビタミンAをとることがダイエットには大事かもですよ!なぜかは、読んでみてください
【大きさ】 直径0.01㎜〜0.12㎜(体積は100倍にもなる)
【 数 】 250億〜300億(過形成肥満の場合1000億個に至る)
【存在箇所】筋肉内部および周囲
①骨格筋(横紋筋)…皮膚と筋肉の間=皮下脂肪(女性型肥満)
②内臓筋(平滑筋)…内臓脂肪(男性型肥満)
【働 き】 脂肪細胞内の脂肪球に中性脂肪(トリグルセライド)を蓄積・貯蔵
白色脂肪細胞(運動で消費)
余分なカロリーを脂肪として蓄積
①脂肪細胞が全身の前駆脂肪細胞増やす働きのある蛋白質(前駆脂肪細胞増殖因子)
を分泌。
②カロリーが増えるとさらにその予備軍を増やす
③このタンクが十分に脂肪を溜め込む性能を持つには、プロスタグランジンや脂肪
酸が関与(脂肪酸はタンクにたまる脂肪の材料になるだけでなくタンク自体を増や
すシグナルにもなる)
④「ビタミンA」「ビタミンD」はタンクに脂肪が蓄積されるのを抑制
褐色脂肪細胞(体温維持)
白色脂肪細胞に蓄えられている脂肪を燃やして体外に熱として放出する役目
量は少ない(成人約40g)…うなじ・わきの下・肩甲骨の間
ここが刺激されると褐色脂肪細胞の活性度が上昇し、白色脂肪細胞の余分な脂肪が分解され、その時に生じた遊離脂肪酸が褐色脂肪細胞に取り込まれ熱として体外に放出される
寒冷刺激・満腹感で活性=交感神経が刺激され代謝経路に関係するため
食後に首の後ろや背中が汗ばむ→交感神経が食後の満腹感と関連して活性され、褐色脂肪細胞がその刺激を受け、この部位が発汗する
*脂肪が燃焼されるとき小胞体の膜から分泌される脂肪分解酵素(リパーゼ)よって脂肪酸にまで分解される。
*脂肪の膜が開くためには、ホルモンが必要になる(ノルアドレナリン•アドレナリン・副腎皮質刺激ホルモン)
*脂肪酸の一部は、筋肉のエネルギー源として利用され二酸化炭素と水分に分解される。利用されなかった脂肪酸は、肝臓に蓄積されて中性脂肪に再合成され、血管に注がれ再度脂肪細胞に蓄えられる。
【増え方①】
①過形成肥満…脂肪細胞の数が増殖する(増殖型)
②肥大性肥満…体積そのものが大きくなる(増大型)
③連合型…①と②の両方
【増え方②】
①前駆脂肪細胞が増殖したあと脂肪細胞に分化
②脂肪滴が蓄積した脂肪細胞が分裂して増える
【増加する時期】
胎児期…9〜10ケ月頃(母体の体重が急激にふえる)
幼児期…0〜5歳の時期に一番増える(特に乳幼児6〜12ケ月)
思春期…12〜15歳・性ホルモンの著しい変化により増える
妊娠期…胎児への栄養補給期・体温の維持・出産後授乳期に向けての栄養確保
更年期…卵巣機能の低下により、女性ホルモンのバランスが崩れる
*この時期以外にもエネルギー摂取が極端に過剰になった時にも増えることがわかってきた